「薬や毒物から作られたレメディは、薬の代わりに使えるの?」
よく聞かれる質問に、このブログでお答えします。
ホメオパシーを使う上で、知っておくべきで、とても重要なことなので、是非読んでください。
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薬局でお客さんから、「お医者さんが薬を勧めるのだけど、どうしても薬を取りたくないので、同じ薬から作られたレメディを欲しいのだけど、どうやって飲んだらいいですか?」という質問を時々聞かれます。
今回も「調べたら薬局のレメディリストに載ってたから」とのこと。
もちろん、薬から作られたホメオパシーのレメディは存在しますが、薬の代わりに使うものではありません。
これは、ホメオパスが特別な目的のために使います。
ホメオパシーには「症状が似たようなものが、症状を治す」という「Like Cures Like」という法則があります。
ホメオパシーの基本の法則を、おさらいしたい方は、どうぞ「よくある質問」のページをご参考ください。
薬から作られたレメディは、「薬を使ったために、副作用や芳しくない症状を呈した時に使う」レメディであって、「薬の代わりに代用するもの」ではありません。
この考えは、とても危険ですので、どうぞ避けるようにしてください。
この誤った考えから、日本では過去に裁判になったケースがあります。
ホメオパス(勉強中の生徒さんだったかもしれない)が、クライアントさんに、薬の代わりに、薬から作られたレメディを勧めたことで、その後、クライアントさんが死に至ったケースです。
どうぞ、薬を使っている方で、「薬を減らしたい」「薬を使いたくない」という方は、ホメオパスと、コンサルテーションにてご相談ください。
以下に、なぜ薬から作られたレメディがあるのかについて説明します。
#1 - What is Isopathy?
ギリシャ語で「isos」というのは「同等」という意味だそうで、「Isopathy(アイソパシー)」は、病気を引き起こしてい原因のものから作られたレメディを使うこと。
もちろん、ホメオパシーは、症状の特徴がマッチしたものを使うのが基本。それでもどうしても効かない時に、補助的に、Isopathyという方法を使います。
例えば、細菌やウイルスが病気を引き起こしているのであれば、その最近やウイルスから作られたレメディを使うことになります。
また、小麦やグルテンや花粉などのアレルギーがある場合、これらのアレルゲン物質から作ったレメディを、花粉症やアレルギーのある人に、投与するというものです。
#2 - What is Tautopathy?
この薬から作られたレメディを使った処方を「Tautopathy(トートパシー)」と言います。
「Tauto」とは、ギリシャ語で「同じ」という意味で、Isopathyという処方のバリエーションの一つです。
Tautopathyは、薬や毒物から作られたレメディを、その薬や毒物の影響で健康を害していることが明らかな人に使う方法です。
Isopathy同様、ホメオパシーは、症状の特徴がマッチしたものを使うのが基本。そして、特に症状を呈していないときは、「無理に刺激しない」というのが、ほとんどのホメオパスの基本です。
慎重に選んだレメディが、どうしても効かない時に、補助的な方法として、このTautopatyという方法を使います。
#3 - When do you use these remedies?
症状とマッチしたレメディを使っても、効果が芳しくない時に使います。
例えば、痛み止めに、パラセタモールを使い続けて、肝臓を害した人や、昔、ピルを使ったことがある人で、ピルをやめても、生理がきちんと戻ってこなかったり、そのサイクルに影響を及ぼしたり、など、薬や毒物が原因で、様々な症状を呈している人に使います。
薬や毒物を使って以来、よくならないことが、明らかな場合に使われる方法です。
#4 - Homeopathic Detox
ホメオパシーデトックスは、今は亡き、Tinus Smits氏というオランダのホメオパス医師が、CEASE (Complete Elimination of Autistic Spectrum Expression) Therapyという名前で、提唱し、知られている技術でもあります。
その弟子であった、オランダのホメオパスのTon Jansen氏が、「ホメオパシーデトックスセラピー」を唱え、また、このあらゆるバリエーションの治療方法を、現在のホメオパスたちに教育しているので、この「ホメオパシーデトックス」という言葉も、馴染んできたようです。
ホメオパシーを使った薬物や毒物などのデトックスは、これらの技術を用いて、人それぞれの症状の重さと、関連性を考慮して使います。
ただし、その人の状態により、処方の方法、タイミングは、様々なので、どうぞ、ホメオパスとコンサルテーションを行った上で、症状のモニターを取り、厳重な管理下で処方してもらうことをお勧めします。
私も、必要であれば、この方法を用いて、クライアントさんに処方しています。
#5 - Conclusion...
上記にも書きましたが、ホメオパシーは症状とマッチしたレメディを使うのが基本中の基本。
それでも効果が足りない時に、この方法を使うことで、効果が滞っていたブロックを外したり、効果をより発揮することができます。
ただし、このデトックスの過程で、体質レメディやサポートするレメディが準備されていないと、人によっては、ヒーリングクライシス(改善前の悪化)を起こすことがあります。
興味がある方は、一度ホメオパスときちんと相談した上で、決めると良いでしょう。
私も15分の無料コンサルテーションを行っています。まずはお話をしてみたいという方、どうぞこちらのボタンから、ご予約ください。
ホメオパシーを上手に利用して、健康な体に!
Love and gratitude
Hiroko
Reference:
Watson.I. (2004). A Guide to the Methodologies of Homeopathy. Revised Edition. Totnes, Dexon, England. Cutting Edge Books.